一流の人が飲み会で実践する「すごい気遣い」 年364日の会食で結果を出すあの人に聞く

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目の前の鉄板でお好み焼きをこしらえる姿を見せれば、マメさや芸の細かさをPRでき、「この人は仕事でも、こんな感じなんだな」という印象につながります。ちょっと自慢ですが、私はお好み焼きを美しく焼くのが得意なので、その腕前を披露すると相手にも喜んでもらえます。多少失敗しても味はそれほど変わりませんし、かえって一生懸命に焼く姿はプラスになります。

会話も、仕事の話はほどほどにして、楽しく笑えるような話題を中心にすること。ちょっとおバカな話や下ネタなどを交えながらリラックスして飲む。こうした飲み会を挟むことによって、人間関係が深まり、より質の高い仕事ができるようになります。ただ、「煙い店なので、いい服は着てこないで」と事前に伝えておく気遣いも必要です。

相手のキーパーソンが帰りやすいお店を選ぶ

お店を選ぶときは、相手のキーパーソンがどこに住んでいるかを事前に確認しておくことも忘れません。というのも、できるかぎりキーパーソンが自宅に帰りやすい場所にあるお店を予約したいと考えているからです。理想は、キーパーソンの会社と自宅の延長線上にあって、一度も乗り換えが発生しない場所です。

経験上、多くの人が飲み会をするにあたって心配するのは、帰宅時のことです。お酒を飲んだあとに、何度も電車を乗り換えて帰るのは面倒ですし、酔っ払いと一緒に長時間、電車に乗ることは避けたいはずです。翌日の午前中に重要な仕事が入っていたりすれば、なおさらストレスなく帰りたいと思いますよね。

そんなとき、乗り換えなしで帰れる場所や、いざというときにはタクシーで帰れるような場所にあるお店であれば、相手は帰りの電車や経費のことをあまり気にせず、リラックスした気持ちで会食を楽しむことができるでしょう。なにより、帰りのことまで気を遣ってくれた相手に対して、好印象をもつに違いありません。

そのためにも、ビジネスで使える行きつけのお店のストックがたくさんあるほど、相手に合わせたお店を選択することができます。私の場合、「正真正銘の行きつけ」といえるお店は、15店舗くらいです。5店舗以上あれば、お店選びで他の人に大きな差をつけられます。

「飲み会は仕事の結果を出すためのプロセスだ」と意識してみることから始めてみてください。お店選びにこだわるだけでも、仕事の結果が変わってくるはずです。

戸賀 敬城 『MEN’S CLUB』編集長

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1967年、東京生まれ。学生時代から『Begin』編集部(世界文化社)でアルバイト、大学卒業後にそのまま配属となる。1994年『Men’s Ex』(世界文化社)の創刊スタッフ、2002年同誌の編集長に。2005年『時計Begin』(世界文化社)編集長、及び『メルセデスマガジン』編集長兼任。2006年『UOMO』(集英社)エディトリアル・ディレクター就任。2007年4月よりハースト婦人画報社『MEN’S CLUB』編集長。就任から9年の間に雑誌の売り上げをV字回復させる。定期購読者も8000人と、ほかの雑誌ではあり得ない会員組織をつくり上げた。レクサスマガジン『BEYOND』の編集長も兼任する。ブログ『トガブロ。』は月間平均100万PVを超える。

1年365日中364日は、仕事の会食で予定が埋まっており、山手線の駅ひとつにつき1店は、会食に使う店リストを持つ。著書に『結果を出す男はなぜ「服」にこだわるのか?』など。
 

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