「仕事やらなきゃ」「でも、やる気出ない」最強取説 動けない現代人のための「心の勢い」の作り方

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大企業のようにヒト・モノ・カネに恵まれていなくても、失敗するリスクがあってもなお、まず、動いてみる。動き続けるなかで少しずつ成果を得て、学び、力を蓄えながら、道なき道を開拓していく。
そんなスタートアップの精神は、モメンタムに由来する。サム・アルトマンは、そう言いたかったのではないでしょうか。(25〜26ページより)

だとすればモメンタムは、人生を切り拓く力であるともいえそうだ。

モメンタムが「やる気」に火をつける

気持ちが乗らないとか、ネガティブな思いが邪魔をするとか、集中力を維持できないとか、私たちが行動を先延ばししたくなる要因も多種多様。

そんなとき、「モチベーションが上がらない」という表現は非常に便利な逃げ道になってくれるが(というのは冗談だけれど)、それは動けない原因が自分の心のなかにあるという事実の証明にもなってしまうだろう。自分でも気づいているからこそ、「自分はやる気に欠ける」と自分の心を責めたくなってしまうのかもしれない。

でも、人間の脳の仕組みを知ると、「動けない」のは「やる気」の問題ではないことがわかります。というのも、私たちは、「やる気があるから、行動する」だけではありません。「行動するから、やる気が出る」のです。
楽しいから笑うのではなく、「笑っているうちに楽しくなる」。
走りたいから走るのではなく、「走っているうちに、もっと走りたくなる」。
これが人間の脳の仕組みです。(27ページより)

この仕組みのカギを握るのは、「幸せホルモン」として知られるドーパミンだという。脳内で生成される神経伝達物質の一種であるドーパミンは、報酬や快楽、やる気に関係する物質だが、注目すべきは「なんらかの行動に伴って分泌される」ということ。端的にいえば、じっとしているうちはドーパミンが分泌されにくく、やる気も生まれないわけだ。

そんなところからも、「やる気が出るのは、行動したあとのこと」であるということがわかる。だから、頭のなかを変えたいのであれば、行動するべきだということなのだろう。

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