「仕事やらなきゃ」「でも、やる気出ない」最強取説 動けない現代人のための「心の勢い」の作り方
ただし、行動といっても大層なことをしなければならないわけではなく、「ほんのちょっと」でかまわないようだ。
・「今日は大掃除をするぞ!」と思うと腰があがりませんが、「机の上だけでいい」と思えば始めやすい。「たった1分でも」と決めて動き始めるとドーパミンが分泌され、気分が乗ってきた結果、5分、10分と続けられることも少なくありません。
・「面倒な書類を作成しないといけないのに、手がつかない」ときは、あえて仕事から離れて身体を動かしましょう。体操するのも手ですが、椅子に座ったまま、呼吸に意識を向けるのも効果的です。(28ページより)
・「面倒な書類を作成しないといけないのに、手がつかない」ときは、あえて仕事から離れて身体を動かしましょう。体操するのも手ですが、椅子に座ったまま、呼吸に意識を向けるのも効果的です。(28ページより)
このような「ほんのちょっと」の行動が、やる気に火をつけ、心の勢いをつけるということ。その結果、「面倒な気持ちが消えて、動けた」というような実感を得ることができ、その積み重ねがモメンタムを高めてくれるわけである。
立ち上がるだけで、モメンタムは上がる
体と心は表裏一体。行動と感情は、密接に関係しています。むしろ、行動から感情が生まれるのだという考え方が、モメンタムの基本。「やる気があるから行動する」のではなく「行動するからやる気が出る」のです。同じように、「おかしいから笑う」のではなく、「笑うからおかしくなる」のです。これは脳科学でも実証済み。たとえそれがウソの笑いでも、笑っているうちに、本当におかしい気持ちになってきます。(30ページより)
だからこそ、モメンタムを発動させるためには、「なんでもよいので行動する」ことが重要なのだという。
たとえば「会社に行きたくない……」とベッドのなかで悶々とし続けたとしても、「会社に行きたい」という気持ちが芽生えるはずはない。しかし、ただ「立ち上がる」だけならできるかもしれない。それが重要で、つまり「立ち上がる」だけでも心は動き始めるというのだ。
行動科学の手法にも、これを利用したものがあります。パソコンを使わせず、参加者全員を立たせて討議をするのです。すると全員の集中度が高まり、討議が活性化。まして、うたた寝をする人などいません。(31ページより)
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