「やる気」に関係なく動ける人に共通する思考回路 「ネガティブに物事を考えないため」にしたい事

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やる気をコントロールする術を身に付ける方法をご紹介します(写真:zon/PIXTA)
生きている限り、誰にでもやる気が出ない時期はあるものです。それが長く続くこともあれば、1~2週間で回復することもあります。やる気が出ない今の状況を、どうすれば「やる気が出る状況」に変えられるのでしょうか? 
新刊『自分のやる気が上がるのは、どっち?』を上梓した脳神経内科医でメンタルクリニック経営する田中伸明氏が、脳科学の視点とメンタルケアの実践から、「やる気が出ない」という悩みを根本から改善するために、2つの選択肢を提示しながら、どちらのやり方がより効果的かを3回にわたり解説します。今回は3回目です。

明るい気持ちになる「色」とは?

私たちはたくさんの「色」に囲まれて生活しています。1つひとつの色には意味があり、私たちの心理や行動に影響を与えています。黄色やオレンジ色などの明るい色を見ると、私たちの気分も明るくなります。反対に、青や緑など落ち着いた色を見ると、気分も落ち着きます。

こうした心理的な効果を勘案して、世の中の商品や製品に色が使われています。

例えば、ピンク色には人の攻撃性を抑制する効果があることから、スウェーデンの刑務所の部屋がピンクに塗り替えられました。「クールダウンピンク」と名付けられたこのプロジェクトは、受刑者の気持ちを落ち着かせる目的で実施され、一定の成果を上げたそうです。

また、白は人に不安感を与えることから、病院の壁の色に使われることが減ってきています。以前は、清潔さを保つために白が選ばれていましたが、今はベージュなど温かみを感じさせる内装が主流です。

とくに小児科の病棟は、子どもたちの気持ちを動揺させないように、カラフルな色どりになっています。

赤は身につけた人の気分を高揚させるため、欧米では政治家や経営者がここぞのタイミングで赤のネクタイを身につけ、強さや情熱をアピールしています。赤のネクタイは「パワー・タイ」と呼ばれています。

オレンジは活発な印象や暖かい印象を与える色で、身につけた本人や目にした周囲の人を明るい気持ちにしてくれます。ファッションのどこかにオレンジ色のアイテムを取り入れることで、やる気の高まりを感じられるはずです。

ストレス社会を生きる私たちは、日々多くの心配事や悩みに振り回されています。今、目の前の仕事に集中しなければならないのに、過去の失敗を思い出したり、将来の不安について考えてしまったりしています。

どんどんネガティブに物事を捉えて、ストレスを抱え込んでしまっている人も多いのではないでしょうか?

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