「連絡はFAX」高校野球界の"昭和にも程がある"現状 デジタル化が進む一方で「取り残されている」

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高校野球の場合、個別の学校に取材する場合でも「当該都道府県の高校野球連盟に取材申請を」という地方があるのだ。

その申請が「ファクシミリ」であるケースが、いまだに少なくない。ほとんどの地方高野連の連絡先は、連盟会長が勤務している学校であることが多い。そして電話兼用のファクシミリが、唯一の通信手段になるのだ。

あまりに「昭和」すぎる実態

「うちは申請書類はA4サイズに統一するように言ってるんだ」。ある地方の高野連の事務局長は、分厚いファイルを見せて、ちょっと自慢そうに言った。私は心の中で「昭和か」と思ったのだが。

別の地方の高野連は、最近、公式サイトから申請書をダウンロードして記入し、PDFで送信することになった。

これは素晴らしい進化だ、と思ったのだが、公式サイトのアドレスにアクセスすると「レンタルサーバーの使用期限が切れている」。スマホのほうからはアクセスできるが、PCのほうはそういう状態だったのだ。

画像はイメージ(写真:筆者撮影)

そのことを電話で連絡したのだが「うちはそんなもの借りた覚えはない。悪いけど、君の言っていること、どういう意味なのか全然わからない。スマホからでも申請できたのなら、それでいいじゃないか」と言われてしまった。

またある地方高野連に電話をすると、事務の女性が出てきて「うちはネットとかできないから、広報窓口は、〇〇新聞運動部の〇〇さんにお願いしているんです。携帯番号を教えますから、そちらに連絡してください」と言われた。

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