「中学受験勝ち抜いた子」に共通する"3つのカギ" 中受での経験が、その後の大学受験でも生きる
2 成績を客観視する
次は、「成績を客観視する」です。当たり前の話ではありますが、中学受験は「勉強したから受かる」という単純なものではありません。「どれくらい勉強したか」で合否が決定するのではなく、「試験で何点取れるか」という点数の勝負です。
ところが小学生の場合は、「勉強しているし、問題ない」と思ってしまうこともあります。逆に、「こんなに勉強しているのに、なんで成績が上がらないんだ!」と感じてしまうこともあります。
重要なのは、とにかく客観的にデータを見ていくことです。「ここができていないんだから、できていない箇所の勉強をしなければ」と、苦手なポイントを探し、その部分をしっかり埋めていく勉強が求められるわけです。
そして、模試や小テストは、「穴を見つけるためのもの」と捉えなければなりません。
子どもはよく、模試の点数だけを見て、一喜一憂してしまいます。「やった70点だ!」「うーん、50点か」と。
でも、点数はあくまで指標です。もし70点だったのであれば「残り30点、どこに穴があるのか」ということを確認しなければならないわけです。
点数が低いほうが、自分の弱点がわかる
そう考えれば、むしろ点数が低いほうが、自分の弱点がわかるということも言えるでしょう。
東大生の中には変わった人もいます。ある東大生は、「満点を取ると『なんだ、今回は1個も自分の弱点がわからなかったのか』と落ち込む」と言っていました。これは極端な例ですが、それくらいのテンションでいたほうがいいときがあるのは事実でしょう。
ちなみに「一喜一憂しない」というのは、子どもだけではなく、親御さんにも言えることかもしれません。
成績に一喜一憂している親御さんの子どもは、「点数を取ること」だけが目的になってしまい、自分の弱点や、自分ができていないことを隠そうとする傾向にあります。あくまでも、親御さんは客観的な立場でいてあげてください。
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