「君たちはどう生きるか」中国で特大ヒットの裏側 日本と宣伝手法一変、「宮崎駿最後の作品」強調

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

もちろん、公開後5日間で興行収入が100億円を超えたのは、3連休に当ててきたことを抜きには語れない。今後は日本と同じように勢いが鈍る可能性も十分にある。

日本アニメ公開が続々控える

そうだとしても、日本のアニメ映画にとって追い風となったのは間違いない。5月1日から始まる労働節(メーデー)の5連休に合わせて、中国では話題作が次々に封切られる。その中には『ハウルの動く城』『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』と、日本アニメ2作品が含まれる。

2004年に日本で公開されたジブリ作品『ハウルの動く城』は豆瓣で100万を超えるレビューが投稿され、平均スコアは9.1と極めて高い。『君たちはどう生きるか』が難しくて消化不良だったとしても、中国人には宮崎駿アニメの王道を行く次の作品が用意されているのだ。
 

浦上 早苗 経済ジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

うらがみ さなえ / Sanae Uragami

早稲田大学政治経済学部卒。西日本新聞社を経て、中国・大連に国費博士留学および少数民族向けの大学で講師。2016年夏以降東京で、執筆、翻訳、教育など。中国メディアとの関わりが多いので、複数媒体で経済ニュースを翻訳、執筆。法政大学MBA兼任講師(コミュニケーション・マネジメント)。新書に『新型コロナVS中国14億人』(小学館新書)。
Twitter: @sanadi37

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事