モスの「音楽レーベル」面白いけど厳しそうな理由 消費者のメリットは? バイト的にも魅力薄め?

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音楽レーベル「モスレコーズ」を設立すると発表したモスバーガー。ネット上では「面白い」と好意的な反応が多いが、サービス業と音楽ビジネスのタイアップは苦戦の歴史だった(撮影:今井康一)
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モスバーガーを展開するモスフードサービスが音楽レーベル「モスレコーズ」を設立すると発表し、大きな注目を集めている。全国のモスバーガー店舗で働くスタッフを対象にオーディションを行い、最優秀者に対して、このレーベルからのデビューを含め、ミュージシャンとしてのデビューをバックアップするという。

モスバーガー側は「店舗で働く環境をより魅力的にし、人材確保と店舗の活性化につなげたい」と狙いを説明しており、昨今の人材難への対策が主眼にあるようだ。プレスリリース発表直後から反響は大きかった。

そこでの反応や意見を見ると、この取り組みについて「面白い取り組みだし、応援したい。けれども、うまくいくのだろうか?」というものが多数を占めている。

この記事では、この「面白い取り組み」と「うまくいくのだろうか?」という部分についてそれぞれ考えてみたい。

「カルチャー」企業としてのPRという面で、優れている

まず、このプロジェクトは、どのような意味で面白いのか。要点は2点ある。

①企業PRの観点でインパクトがあること

②音楽シーンを支援する「カルチャー企業」としてのイメージ構築ができること

以下、詳しく見ていく。

次ページ企業PRの観点では秀逸な施策だ
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