2年後の社長引退を明言している藤田氏の独占インタビュー。前編では、業界内でも話題となっている”アニメビジネス”で描く野望を語り尽くした。
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アニメを仕込んでいるのは事実
――東洋経済が最後に藤田社長をインタビューしたのは2019年。当時の話題は動画配信サービス「ABEMA」一色でした。それから今日まで、ウマ娘の大ヒットやABEMAでのワールドカップ放映、広告事業における新規事業・AI(人工知能)投資など、各部門で大きな動きがありました。
この2年間、ウマ娘の貢献がアンバランスなほど大きかった。ゲームって、上がるときも下がるときも、他の事業をのみ尽くしちゃうような規模で影響が出てしまう。ここで利益を出し尽くすのではなく、今のうちに先を見た投資を行うことを意識してきた。
われわれが継続的に規模を拡大できているのは、いいときにちゃんと仕込んできたからだ。ウマ娘はもちろん、直近では(アクションRPGの)『グランブルーファンタジー リリンク』もヒットした。大きく仕込んできたものなので、偶然ではない。
(昨年半ばから)ウマ娘がまともな規模の売り上げまで落ち着いたので、普通の投資ペースに戻そう、と。ここ半年は脇目も振らず、全社が増収増益の達成に集中している。
――ちょうど昨年半ばごろから、一部のアニメ業界関係者の間では、サイバーエージェントと藤田社長のアニメビジネスに対する関心の高まりが話題となっています。
中長期の大きな柱にしようと仕込んでいるのは事実だ。潜伏しながらじわじわとやっている。
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