デビュー25周年、aikoが今語ること
aikoは、今年デビュー25周年を迎えた。
今なお人々の記憶に残る名曲、『花火』『カブトムシ』で世の多くの人に知られることとなったのが、1999年のこと。あれから、20年以上も音楽界の第一線を走り続けてきた。
今春、発売した新アルバム『今の二人をお互いが見てる』まで、デビュー25年の間にリリースしたアルバムは15枚、シングルは43枚。コンスタントに新曲を紡ぎ続け、毎年、全国を巡るライヴツアーもコロナ禍の一時期を除き、休むことなく続けてきた。
「25年なんて実感はないです。たとえば、陶芸家とか職人さんが同じく25年やっていたら、ものすごいもの作ると思うんです。でも、私は私の思う理想の歌手、素晴らしい音楽にまだ全然近づけていないし、理解すらできていないところもあると思う。そう考えると、まだ序盤くらいの気持ちだし、もっと体が覚えるまでやらないと。そう思っているからこそ、音楽に対する想いは年々募るばかりです」
私が初めてaikoに会ったのは21年前、2002年のことだ。大ヒット曲を次々に連発、各メディアでは特集が組まれ、紅白にも連続出場、大ブレイク街道を突き進んでいた最中のこと。aikoもこちらもまだ20代だったが、その音楽への成熟した姿勢と一途な熱量に引き込まれた。
「音楽があれば生きていける。ライヴが生きる糧なんです」
彼女はあの時、語っていた言葉通りに生きてきた。
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