誰でもすぐマネできる「仲を深める」会話のコツ3選 相手との距離を縮めるために効果的な会話とは?

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この感覚が、相談のしやすさや声のかけやすさにつながり、コミュニケーションロスが起こりにくくなるのです。「ちゃんと聞いているよ」ということを態度で示すことは相手の心理に大きな影響を及ぼします。

さらにじっくり話を聞きたい場合に有効なのが、「繰り返す」です。相手が、「クライアントのレスポンスが遅いんです」と言えば、「そうか、レスポンスが遅いんだ」と繰り返します。この手法は、「オウム返し」などの形でよく知られているので、実践されている方も多いでしょう。

しっかりと耳を傾けてから、「つまり代理店との連携に問題があるんだね」「先方の管理システムが構築されていない可能性があるね」などと、相手の言葉そのままではないキーワードを示すのが「要約する」段階です。要約が的確になされていると、相手は、「自分の言いたいことがきちんと伝わっている」という安心感を、よりいっそう強く覚えます。

意外とできていない人が多い「人の話を聞く」こと

一方で、中途半端なタイミングで要約してしまったり、相手が特に伝えたいこととずれていたりすると、「早く話を終わらせたいのかな?」「ちゃんと聞いてくれているのかな?」と不安を与えてしまいます。

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そして最後に「君はどうしたい?」「相手にどうしてほしい?」と質問を投げかけてみてください。悩みを打ち明けているときに、自分の中で問題が整理できて解決に導かれることもあります。

そこで相手に自分の話を整理されると、より解決の糸口が見つかりやすくなるでしょう。「人の話を聞く」というのは、当たり前だし、言われなくてもやっていると思うかもしれません。

しかし、自身を客観的に振り返ってみると、案外みなさん、きちんと聞けてはいないものです。

聞き流していたり、仏頂面で聞いていたり……こうした相手とは、話す気になれませんよね。丁寧に聞くだけで、相手は心を開きやすくなり、相手について知るチャンスにもつながっていくのです。

池田 昌人 ソフトバンクCSR本部長兼ESG推進室長、子ども未来支援財団専務理事

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いけだ まさと

1974年7月12日神奈川県生まれ。法政大学経営学部卒。東日本大震災発災時に社内有志で立ち上げた震災支援プロジェクトを経て、東日本大震災復興支援財団(現:子ども未来支援財団)の企画・運営に携わる。企業の社会貢献活動を推進するため、CSR部門の責任者に就任し、東北復興を精力的に支援。ICTを活用した社会課題の解決も推進し、「つながる募金」や、人型ロボット「Pepper」を使ったプログラミング教育「Pepper 社会貢献プログラム」を全国的に展開。昨今は、地方創生・地域課題の解決に取り組む「地域CSR部門」を立ち上げ、日本最大級のCSR組織体制を構築。またSB新型コロナウイルス検査センターの代表取締役社長も務める。

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