東大に「受かった子」と「落ちた子」の決定的な差 努力を見せたくない子は伸び悩んでしまう

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西岡:やっぱり、自分の実力と正面から向き合わない状態だと、成績が伸び悩んでしまうのかもしれませんね。そういう意味で、こそこそ勉強する『コソ勉』タイプよりも、きちんと勉強する『ガリ勉』タイプのほうが受かりやすいのかもしれませんね。

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:そうですね。やっぱり、合格する生徒というのは、泥臭い努力をいとわない人だと言えると思います。変なプライドを持たずに、努力を積み上げられる人。

例えば、自分たちの校舎は朝8時半からスタートなのですが、その前に来て並んでいて、開門と同時に自習室に行って勉強する子。ほかの子から見たら『そんなに必死にやっていて、馬鹿みたい』というように思われてしまうこともあると思うのですが、こういうタイプは受かりやすいですね。

西岡:なるほど。

先生にしっかり質問できる子は伸びる

:あとは、先生に対してしっかりと質問できる子です。質問というのは基本的にわからないことを聞くことですから、プライドが邪魔して聞けない子というのもいます。『東大を目指しているのに、こんな初歩的なことを聞いていいのかな、恥ずかしいな』と考えてしまっているタイプだと、やはり合格は遠ざかってしまいます。

ドラゴン桜 東大 駿台お茶の水校3号館
駿台予備学校東大専門校舎の「お茶の水校3号館」で、東大対策コースのクラス担任をしている、堤政文さん(写真:駿台提供)

西岡:あまり質問をしにいかなかったタイプの自分としては、とても耳が痛いですね……。

:例えば東大に合格した生徒の中には、こんな生徒がいました。現役時代の成績は悪くなかったのですが、自分に甘くて妥協してしまうところがあり、それが原因で浪人してしまった、という子でした。

『それを改善したい』と考えて、その子は本校の「コーチング」というアプリの中にある、クラスの担任とやり取りができるチャットサービス上で、『夏休み中も勉強を頑張りたいです。毎日SNSのようにどれくらい頑張ったのかを呟くので、見てください!もしサボっていたら、指摘してください!』と言ってきたんです。

それで、夏休み中ずっと学習状況を記録し、自習室にも最後まで残って勉強していました。浪人する最初の段階ではもうひと伸びできるかな?という学習状況だったのですが、最後はきっちり合格しましたね。

(後編は3月20日に公開予定です)

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西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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