西岡:やっぱり、自分の実力と正面から向き合わない状態だと、成績が伸び悩んでしまうのかもしれませんね。そういう意味で、こそこそ勉強する『コソ勉』タイプよりも、きちんと勉強する『ガリ勉』タイプのほうが受かりやすいのかもしれませんね。
堤:そうですね。やっぱり、合格する生徒というのは、泥臭い努力をいとわない人だと言えると思います。変なプライドを持たずに、努力を積み上げられる人。
例えば、自分たちの校舎は朝8時半からスタートなのですが、その前に来て並んでいて、開門と同時に自習室に行って勉強する子。ほかの子から見たら『そんなに必死にやっていて、馬鹿みたい』というように思われてしまうこともあると思うのですが、こういうタイプは受かりやすいですね。
西岡:なるほど。
先生にしっかり質問できる子は伸びる
堤:あとは、先生に対してしっかりと質問できる子です。質問というのは基本的にわからないことを聞くことですから、プライドが邪魔して聞けない子というのもいます。『東大を目指しているのに、こんな初歩的なことを聞いていいのかな、恥ずかしいな』と考えてしまっているタイプだと、やはり合格は遠ざかってしまいます。
西岡:あまり質問をしにいかなかったタイプの自分としては、とても耳が痛いですね……。
堤:例えば東大に合格した生徒の中には、こんな生徒がいました。現役時代の成績は悪くなかったのですが、自分に甘くて妥協してしまうところがあり、それが原因で浪人してしまった、という子でした。
『それを改善したい』と考えて、その子は本校の「コーチング」というアプリの中にある、クラスの担任とやり取りができるチャットサービス上で、『夏休み中も勉強を頑張りたいです。毎日SNSのようにどれくらい頑張ったのかを呟くので、見てください!もしサボっていたら、指摘してください!』と言ってきたんです。
それで、夏休み中ずっと学習状況を記録し、自習室にも最後まで残って勉強していました。浪人する最初の段階ではもうひと伸びできるかな?という学習状況だったのですが、最後はきっちり合格しましたね。
(後編は3月20日に公開予定です)
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