味噌の「米・豆・赤・白」の違い、正確に言えますか? 日本人も意外に知らないと"超基本"を全解説!

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どの味噌を使うかは、個人の好みでもちろんOKです。

その地方でよく使われている味噌、子どもの頃に飲んでいた味噌汁の味噌が一番という人も多いと思います。

味噌の「おすすめの使い分」は?

私は味噌汁や料理には米味噌を使いますが、豆味噌も常備していて、これは『安部ごはん』の「魔法の調味料」のひとつである「甘みそ」を作るのに使っています。

「甘みそ」は炒め物や和え物など、何にでも使える万能調味料です。

豆味噌で作ったものは、「みりん酒」でちょっとゆるめれば、名古屋のソウルフード「味噌カツの味噌ダレ」になります。

安部氏が15年かけて開発した「魔法の調味料」。左から2番目が「甘味噌」、いちばん左が「みりん酒」(『安部ごはん』より/撮影:佳川奈央)

この「味噌ダレ」はカツだけでなく、海老フライにかけてもいいし、味噌煮込みうどんにもいいのです。自宅で簡単に作れて絶品です。

またこの「甘みそ」は、唐辛子を入れれば韓国の調味料・コチュジャン風になり、ごま油を入れれば中華調味料である甜麺醤風になります。

『安部ごはん』では「味噌ダレ」をかけるだけで簡単に作れる「満足度120%のみそカツ」など、魔法の調味料「甘みそ」を使ったレシピをたくさん紹介しています。

安部氏が開発した「魔法の調味料」さえあれば、簡単に作れる「満足度120%のみそカツ」(『安部ごはん』より/撮影:佳川奈央)

味噌は「基本調味料の要」のひとつ。上手に使えば、誰でも簡単に「料理の味」が劇的に良くなり、「調理の幅」もぐんと広がります

しかし、「味噌」の残念な使い方をしている人も少なくありません。次回は「平気で『安い味噌』を買う人が知らない超残念な真実」について述べます。

*味噌シリーズの2回目:平気で「安い味噌」買う人が知らない超残念な真実

*味噌シリーズの3回目:平気で「だし入り味噌」使う人の超深刻すぎる盲点

安部 司 『食品の裏側』著者、一般社団法人 加工食品診断士協会 代表理事

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あべ つかさ / Tsukasa Abe

1951年、福岡県の農家に生まれる。山口大学文理学部化学科を卒業後、総合商社食品課に勤務する。退職後は、海外での食品の開発輸入や、無添加食品等の開発、伝統食品の復活に取り組んでいる。NPO熊本県有機農業研究会JAS判定員、経済産業省水質第一種公害防止管理者を務めつつ、食品製造関係工業所有権(特許)4件を取得。開発した商品は300品目以上。

2005年に上梓した『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社)は、食品添加物の現状や食生活の危機を訴え、70万部を突破するベストセラーに。その他の著書に『食品の裏側2 実態編 やっぱり大好き食品添加物』(東洋経済新報社)などがある。

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