陰謀論情報を発信、30代彼がオカルトに冷めた瞬間 ノストラダムスに、スカイフィッシュの映像が…

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雨宮さんは、昭和の終わりに福岡県の緑豊かな地域で生まれた。

「正直、治安が悪い街でしたね。普通にカツアゲとかありました。小学生時代からクラスメイトに暴力野郎が結構な数いる感じでした」

物騒な価値観が幅をきかせており、集団登下校中は、

「誰が一番強いか喧嘩で決めようぜ!!」

などとバトルが発生しがちだった。

「中学では、もう21世紀も近いのに改造制服を着てる生徒もいて引いてました。部室の灰皿には煙草の吸殻が山積みになっていて、

『こんな状態を放置する教師たちは職務怠慢であり、信用できない!!』

と思ってました。

そういう人たち(不良やヤンキー)って世間に反抗しているふりをしつつ、運動会とか修学旅行とかには熱心に参加するんですよね。ちゃんと反体制を貫いているわけでもなく、共感はできませんでした。

僕自身はそういうヤンキーや荒くれ者がとても苦手だったので、反発してまじめな生徒でいました。反抗した結果まじめになるというのも変な話ですが。あえて校則を忠実に守って部活に入り、反抗心で勉強に力を入れた。本は好きだったので図書館にも通っていました」

子どもの頃に触れたオカルトコンテンツ

幼い頃から本は好きで、ジュール・ヴェルヌや星新一、村上龍などを読んでいたが、その中にオカルト本や、当時ブームだった学校の怪談本も交ざっていた。

そしていつしかオカルトマニアになっていく。1970年代から連綿と続くオカルトの王道ネタ『UFO』『UMA』『超能力』『超古代文明』『都市伝説』といった話題がまとめられている本も小学生の頃から読み漁り、1995年公開の映画『学校の怪談』や1996年公開の映画『地獄堂霊界通信』も見に行った。

夏休みの昼の楽しみは、恐怖体験の再現ドラマが流れる『あなたの知らない世界』だ。当時は子供がごく普通に触れられるオカルトコンテンツが豊富な時代だった。

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