奈良公園の「シカの糞」観察続けた60歳彼の半生 糞虫に魅せられ45年、退職金で博物館を設立
前回の記事では、「観光名所として有名な奈良公園には1300頭ものシカがいるにもかかわらず、フンだらけにならない理由」について取り上げた。
その答えは「フンを食べるコガネムシの仲間」である糞虫の働きによってフンが分解され、土に還る手助けをしているからだということを、ならまち糞虫館の館長・中村圭一(なかむら・けいいち)さんに教えていただいた。
そこで今回は、中村さんがいかにして糞虫に魅せられ、そしてならまち糞虫館を設立するに至ったのか。そんな中村さんの人生をのぞかせていただいた。
寝ても覚めても糞虫観察の日々
小さい頃から生き物が好きだった中村さん。糞虫に限らず生き物全般が好きであり、カブトムシやザリガニを採りに行くのはもちろん、デパートに行った際も、生き物やペットコーナーにずっといるような少年だった。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら