その過程で『ノストラダムスの予言』も知り、当時の多くの人達と同じように、
「1999年7月に空から恐怖の大王が降りてきて地球が滅びる」
という予言を信じた。
「ノストラダムスの予言を信じる人って2通りあると思うんですよ。1つは、
『世界が滅ぶのが怖い。滅んでほしくない』
と思うタイプ。もう1つは、
『世界が滅んでほしい。一瞬で全てが無になってほしい』
って思うタイプ。僕は後者のタイプだったんですよ」
終末ブームに飛びついた
当時は不穏な殺人事件が起きたり、カルト宗教が問題を犯したりと、まるで世界の終わりを示唆しているようだった。
終末的な内容も含む『新世紀エヴァンゲリオン』も人気だった。『新世紀エヴァンゲリオン』は
「全員液体になって一緒になる」
というようなオチだったが、別に一緒になりたいとは思わなかった。
「それでは苦しみが続いてしまう。潔く全て終わらせないと駄目だろうと。拡大した自殺願望みたいな感情を結構強く持ってました。
そんな折に終末ブームが来たので、当然飛びつきました。
1999年7月の直前まで信じていて、
『もう二度と学校行かなくていいぞ!!これでスパッと死ねる!!』
っていう開放感がありましたね」
しかし1999年7月は何事もなく過ぎ去ってしまった。
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