「いつもの味と変わらない」「植物性=物足りないを覆す」 食のインテル『アリアケジャパン』が挑む「肉なしでも旨いラーメン」の衝撃

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動物性原料不使用の九州豚骨ラーメンtaste 東京坦担麺taste
動物性原料不使用の九州豚骨ラーメンtaste(左)と東京坦担麺taste(右)(画像:アリアケジャパン)
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中華や洋風料理の分野で、多くの日本人が気づかないうちに一度は口にしている調味料を手がける会社がある。

その会社は、畜産系天然調味料の最大手アリアケジャパン(東証プライム市場上場)である。同社によると、業務用ラーメンスープで28%、ガラスープで約26%、洋風調味料のフォンとブイヨンに関しては、約68%と圧倒的な市場シェアを誇る。

取引先は、外食、コンビニなど中食、食品加工会社など計2万社以上に上る。海外は欧州とアジアに6カ所の生産拠点を持ち、北米でも工場建設を予定している。

「食のインテル」と呼ばれている

同社は企業間取引が中心のため、一般消費者には広く知られていないが、食卓を支える陰の立役者と言える。このため「食のインテル」と呼ばれることもある。

最近のインテルの業績は芳しくないが、アリアケジャパンと海外子会社の連結業績は堅調に推移している。今期(2026年3月期)中間決算で、1株当たりの年間配当予想を従来の130円から180円へ大幅増額した。

さらなる成長への意欲も欠かさない。白川直樹社長は、「創業60周年を迎え、100年企業へと成長するために新しい事業領域を探す必要がある」と強調する。

その中の1つが、24年秋から販売している動物性原料を一切使わない「アニマルフリーラーメン」と25年秋から始めた卵不使用の「マヨネーズタイプ」だ。いずれも大豆が主原料。

がん予防に有効な食材の中で、大豆はニンニクに次ぐ2位に位置付けられている(アメリカ国立がん研究所)。

白川社長は、「将来的に畜産系調味料の上限を考えた場合、プラントベース(植物性原料製品)を伸ばす必要がある」と指摘する。

アリアケジャパン 白川直樹
アリアケジャパンの白川直樹社長(筆者撮影)

同社は2030年度に連結売上高1000億円(今期予想671億円)を掲げているが、その目標達成のため「プラントベースを、新たな核になるように育てたい」と語る。

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