「いつもの味と変わらない」「植物性=物足りないを覆す」 食のインテル『アリアケジャパン』が挑む「肉なしでも旨いラーメン」の衝撃

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高市早苗首相は、危機管理投資と成長投資による「強い経済」を実現するために、17の戦略分野を掲げる。人口知能・半導体、造船、量子以外にも、フードテックが含まれている。

フードテックは、食品分野と先端技術を融合させた造語で、食料安全保障や気候変動などへの対応が期待されている。25年12月に開催された日本成長戦略会議では、戦略分野で8つのワーキンググループ(WG)の設置を決定した。

これを受け、フードテックを担当する鈴木憲和農水相はWG初会合を開き、植物工場、陸上養殖、食品機械、新規食品の4ユニットを設置。今後、投資先候補の選定などを検討する。

高まる健康志向に応える

アリアケジャパンのアニマルフリーラーメンは、健康志向を意識して開発されたものではないが、九州豚骨ラーメンtasteに関しては、同社動物性製品と比べ約2割カロリーが低い。

アリアケジャパン
「大豆でつくったマヨネーズタイプ」(画像:アリアケジャパン)

一方、健康を意識した開発して製品としては、大豆原料の「マヨネーズタイプ」がある。関西で、神戸物産を通じ販売を開始した。一般的なマヨネーズと比べ、カロリーは約180kalと3分の1以下、価格も約30%低く、体にも家計にも優しい。

「体に優しい」というキャッチコピーを掲げ、中国地区のスーパーでポテトサラダなどの惣菜用として、着実に販売を伸ばしている。

アリアケジャパンの亀岡正彦・専務取締役営業本部長は、「卵不使用のため、鳥インフルエンザの影響を受けずに安定供給が可能なことや、卵アレルギーの人も安心して食べることができる」とメリットを強調する。

過去10年程度を振り返ると、アニマルフリーラーメンや植物性代替食品はすでに存在していた。ただ、消費者の一般的な反応は、「いまひとつ物足りない」というものだった。

白川社長も、「売り上げとしてはスタートラインに立ったところ」と慎重な姿勢を崩さない。

一方、企業のたゆまぬ改良努力により、動物由来と見劣りしない商品が誕生しているのも事実だ。さまざまな時代の要請も追い風となる。

今後は、認知度の浸透を通じて、「植物性=物足りない」から「植物性もありかも」へと認識が変わるかが、普及するうえでカギを握る。

伊藤 辰雄 ジャーナリスト

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いとう たつお / Tatsuo Ito

大学卒業後、ロイター通信社、ウォール・ストリート・ジャーナルなどで記者として、経済・金融政策、金融市場を中心に30年以上に渡り取材。現在は、フリーランス・ライターとして環境分野を中心に取材執筆するほか、会社四季報で食品関係の企業を担当。2024年3月上智大学大学院・地球環境学研究科修了(環境学修士)

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