理科を楽しく学べる本から、反ニセ科学の本まで
左巻健男さん(74)は長年にわたり理科の教育者として勤めてきた。中学校、高校、大学で勤める傍ら、教育者時代からたくさんの本を執筆されている。本人も何冊関わったかははっきりと分からなくなってしまっているそうだが、国会図書館で調べたところ少なくとも300冊は超えている。
もちろん、ほとんどが理科(物理、化学、生物、地学)に関わる本だ。
『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている(ダイヤモンド社)』
『1日1ページで小学生から頭がよくなる! 宇宙のふしぎ366 (きずな出版)』
『化学で世界はすべて読み解ける 身近な疑問からはじめる化学入門 (SB新書)』
など、老若男女問わず理科を楽しく学べる本が多い。
また、次のようなニセ科学を取り扱った本も上梓されている。
『陰謀論とニセ科学 - あなたもだまされている - (ワニブックスPLUS新書) 』
『学校に入り込むニセ科学 (平凡社新書)』
『暮らしのなかのニセ科学 (平凡社新書)』
私事だが、知り合いでニセ科学にハマってしまっている人がいた。インターネットを見ているうちにいつの間にか、陥ってしまったようだった。口で説明してもなかなか納得しないので左巻さんの『陰謀論とニセ科学 - あなたもだまされている - 』を渡した。するとその人から電話があり、
「呪いが解けた!! (ニセ科学から)抜け出すことができた」
と言われた。
インターネット時代になって、簡単に多くの物事を検索できるようになったが、間違った情報もネットにはたくさん転がっている。リテラシーが弱い人は、いつの間にかニセ科学にハマってしまいがちだ。医療関係のニセ科学も蔓延しており、命に関わることもある。個人的に、
「こんな時代こそ、左巻さんの本は必須だな」
と思ったできごとだった。
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