ドコモが海外の携帯通信見本市で放った存在感 日本の通信事業者が「海外に販売」する時代が来た

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MWCの会場となったFira Gran Via(筆者撮影)

2月26〜29日(現地時間)、スペイン・バルセロナで世界最大規模のワイヤレス通信関連イベント「MWC Barcelona 24」が開催された。MWCには毎年、世界中の通信事業者、通信機器ベンダー、CSP(クラウドサービスプロバイダー)、半導体ベンダーなど多彩な顔ぶれがそろう。

以前のMWCの花形は、スマートフォンのようなクライアント端末だったが、今やスマートフォンの需要も一巡したこともあり、端末は主役の座からは滑り落ちている。話題の主役になっているのはワイヤレス業界にとって最も重要なインフラ側の通信機器で、従来の固定機能の専用機から、汎用サーバー+ソフトウエアに置き換えが進んでいる。そうしたトレンドの移行が、今日本勢にとって新しいビジネスチャンスになりつつある。

通信事業者にとって最大の悩み

携帯電話の通信事業者の回線ネットワークは大きくいうと、基地局、RAN(Radio Access Network)、コアと呼ばれる3つの部分から構成されている。

携帯電話回線のネットワーク構成(図版:筆者作成)

スマートフォンやタブレット、PCなどのセルラー回線に接続する機能を持つユーザーの端末は、その通信事業者が免許を持っている無線帯域を利用して、基地局と呼ばれる電波塔と接続してデータのやりとりを行なう。

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