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「日本の水産物」中国向け消失も"輸出増加"のなぜ ホタテや他の魚種はその後どうなったのか?

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  • 片野 歩 Fisk Japan CEO/東京海洋大学 特任教授
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ノルウェーは、世界第2位の水産物輸出国。そのノルウェーにとって最大の輸出先がロシアでした。同国向けシェアは当時13%でした。それがゼロに。大きな影響が懸念されました。しかしながら、輸出金額は減るどころか過去最高を更新するという結果でした。

中国による輸入停止の影響を受けた日本も同様の展開になったと言えます。

ホタテや他の魚種はどうなったのか?

農水省のデータの内訳を見ると、ホタテガイの輸出金額は689億円と24%減少しました。その他にサバが35%減の122億円、イワシが15%減の99億円などとなっています。サバについては、水揚げ量の減少で、輸出数量が4割も減少しています。

一方で、輸出金額が増加したのは、輸出重点品目の真珠が456億円と92%大幅に増加したほか、ブリが15%増加して418億円、カツオ・マグロも27%増加して227億円となっています。

増減はありますが、トータルでは1%の増加という結果でした。世界の水産物貿易は増加を続けていますので、どこかの国の輸入が止まってもその分は、ほかの国々や自国で消費されていくのです。それだけ水産物に食料としての価値があり、また貿易商材としてのポテンシャルは高いのです。

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