勉強をしない中学生が変わる「3つのステップ」 反抗期は対応を変えてほしいというメッセージ

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当然結果は出ません。このようにして、子どもは勉強のやる気を失っていきます。

なお、計画法や勉強法は親が知らなくてもいいのです。そのときは、一緒に調べる姿勢を取ります。下手に親が方法を知っていると、押し付けてしまい、親子で喧嘩になる場合もあるので、一緒に調べるスタンスでいてください。

どうすれば解決できるかを一緒に考えていく

(3)【伴走】

最終段階です。やる気が出ない理由を一緒に考え、方法を一緒に見つけても、いざ始める段階になると、動けないこともあります。ですから、行動の歯車が回るまで、一緒に伴走します。伴走とは、監視することではありません。イメージでいえば、家庭教師の先生が「さあ、はじめようか」と言って、横についている感じです。自分で行動できるようになるまで、行いますが、上記の「共感」「教える」の段階を経ていれば、長くても2週間程度で行動の歯車が形成されます。そうすれば後は見守るだけです。

以上、3つのステップについてお話ししてきましたが、共通していることは「一緒」というキーワードです。現在されている説教には、「一緒」がありません。お子さんにはまだ「一緒」が必要です。そしてその後は、徐々に手を離していってください。

「子どもには、説教で当たり前の話をするのではなく、どうすれば解決できるかを一緒に考えていく」ことが大切です。是非実践してみてください。予想外に子どもが早く変化していくことに驚くと思います。

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石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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