息の詰まる職場・職場の閉塞感はどこからやってくるのか?(第3回)--バブル期入社世代の閉塞感

息の詰まる職場・職場の閉塞感はどこからやってくるのか?(第3回)--バブル期入社世代の閉塞感

本稿では、1987~1992年に社会人として働き出した者を「バブル期入社世代」と呼んでいる。この時期は企業が大量採用を行い、学生に有利な売り手市場であったため、就職活動に時間と労力をあまりかけなかった学生であっても、比較的容易に内定がもらえる時代であった。氷河期世代と比べると、いい意味で入社前の先入観が少なく、若い頃はどんな仕事でもがむしゃらに取り組んできたという人が多い。

また、バブル崩壊、リストラ、成果主義人事制度などの大きな変化を若い時期に体験した世代でもある。会社が新卒採用を抑制したため、長い間後輩が入ってこなかったというケースも多く、「バブル世代は部下や後輩を育成する意識や能力に乏しい」と指摘されることがある。

バブル世代は現在、42~46歳を迎えている。この年代は、社内での昇進の見通しが明らかになってくる時期であり、また住宅や教育、介護などの負担が増えていく時期でもある。このような背景もあって、ますます気力がみなぎる人と、元気をなくしてしまう人に二極分化していく傾向がある。

バブル世代は今、どのような閉塞感を抱えているのだろうか。ここでは、久々に再会したバブル入社の同期2人の会話に耳を傾けてみよう。

景山: 研修疲れただろ。今夜は東京泊まりだしゆっくり飲もう。

須藤: ふん、おまえが企画した研修なんだろ。ライフイベントを考えろって独身者はどうすんだ。しかも、ワークシートにやたらたくさん書かされるしな。腱鞘(けんしょう)炎になるかと思った。

景山(43歳、既婚)と須藤(44歳、独身)は1991年に「かえで銀行」(仮名)に入行、最初に配属された大阪支店で切磋琢磨し合った間柄である。現在、景山は本部の人事課長で、須藤は静岡支店法人営業部の調査役(非管理職)である。40代対象のキャリアプラン研修で久々に再会した2人は、西新宿の高層ビルにあるバーで旧交を温めることにした。

景山: いや、正直言うと独身のおまえが心底うらやましいよ。住宅ローンの返済とか子供の受験とか、いろいろ大変なんだぜ。

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