息の詰まる職場・職場の閉塞感はどこからやってくるのか?(第3回)--バブル期入社世代の閉塞感


 閉塞感を感じることは決して悪いことではなく、能力や仕事を高めていくための原動力になりうるものである。問題なのは、閉塞的な状況に慣れてしまうことで前向きな疑問や問題意識を失ってしまうことである。

多くの日本企業では、組織のフラット化により上級管理職への昇進は狭き門となっているが、課長のポストにはまだ余裕があるケースが多い。そのため、バブル世代に関しては課長までは昇進できる可能性が高いのではないかと推測される。

厄介なのは、課長以上への昇進を早々にあきらめ、現状に甘んじる社員が出てくることである。こうした社員を放置すれば、次のリーダー人材が育たないばかりか、若手の登用機会が失われることになる。

次回も引き続き、他の世代の閉塞感の実態とその背景を見ていきたい。

桐ヶ谷 優 クレイア・コンサルティング株式会社 ディレクター
 慶應義塾大学文学部卒。大手人材ビジネス企業および外資系IT企業の人事部門を経て現職。M&Aに伴う人事制度統合、ベンチャー企業の人事制度設計・導入支援等を手がける。また、中間管理職や若手社員を対象とした研修講師の経験も豊富に持つ。

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