難関資格に合格した人が知る「結果が出る勉強法」 結果を無視した「学校の勉強」から卒業しよう

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最近、試験勉強では「アウトプット」の重要性が叫ばれています。これが重要なのは、「今のあなた=現在地」を明らかにできるから、でもあるのです。

現在地を知るのは、自分のできていないところと向き合うことです。ただ、これは気持ちのいいものではありません。

でも、今の自分とさっさと向き合わないと、試験当日にようやく自分の現状を知るという悲しい「結果」になってしまうのです。

ポイント③ 結果に直結=報われる勉強を!

めざす結果と現在地が明確になれば、後はゴールに向かって勉強するだけ。ここにどう向かうかがいわゆる「勉強法」ですが、結果に直結さえすれば方法は何でもいいのです。「この方法がベスト!」というものはありません。人は置かれている環境も、知識や経験、得意不得意もさまざまだからです。

『どんな人でも1番結果が出る勉強法 合格は「あたりまえ化」の法則』(TAC出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

でも、それは「報われる勉強法」でなければなりません。

「報われる」ため、結果が出るために、外してはならない要素が二つあります。一つは、「めざす結果(=ポイント①)」と「現在地(=ポイント②)」を明確にすること。これらはすぐには明確になりません。勉強するなかで、だんだんと明らかになるのです。

もう一つが、「脳の原理」に沿った勉強法であることです。近年、スポーツの分野では、根性論や自己満足だけの「報われない」練習は減ってきています。

勉強でも、脳の研究が進んで、「報われる勉強法」と「報われない勉強法」の違いが明らかになっています。脳の働きはだれもが共通です。脳の原理に沿った「報われる」勉強をすることが必要なのです。

宇都出 雅巳 トレスペクト教育研究所代表・学習コンサルタント

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うつで まさみ / Masami Utsude

速読×記憶術を活用した勉強法の専門家。トレスペクト教育研究所代表。1967年生まれ。東京大学経済学部卒。出版社、コンサルティング会社勤務後、ニューヨーク大学に留学(MBA)。外資系銀行を経て、2002年に独立。30年以上にわたり、速読・記憶術を試験勉強に活用しながら実践研究を続け、独自の勉強法を確立した。多くの受験生を司法試験、医学部受験という難関試験で合格に導きながら、自らもCFP、行政書士、宅建士、50代で公認会計士、システム監査技術者試験などに合格。現在は監査法人に勤務。著書に『速読勉強術』(PHP文庫)、『どんな人でも1番結果が出る勉強法 合格は「あたりまえ化」の法則』(TAC出版)など。

 

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