問題解決はテクノベート・シンキングで変わる テクノロジーで何ができるようになるのか
その理由をアンケートなどで探ったところ、室内の設備や接客などへの不満は特になかった一方で、アメニティや朝食への満足度が大きく下がっていたことがわかったとします(Why)。
であれば、コストは意識しつつも、若い女性にも訴求するアメニティや朝食のオプションを増やす、といった解決策が考えられます(How)。
人間の脳や経営資源には限界がある
この問題解決の手法はコンサルティングファームなどで磨かれたものであり、クリティカル・シンキング(健全な批判精神を持ちながら論理的に考えること)の力をベースとします。
このアプローチの基本は分解です。全体を漠然と見ていては問題を効果的に解決することができないので、さまざまな切り口で問題を分解してみて、どこが問題の核心なのか、どの解決策が効果的かといったことを見極め、取捨選択するのです。
この方法論は、人間の思考力や経営資源には限界があるという前提に基づきます。また、パレートの法則(80:20の法則、結果の8割は、その構成要素のうちの2割の要素が生み出しているという経験則)を活用した方法ともいえます。あらゆる可能性を考え、ちょっとでも効果があればそれを実行するというアプローチは不可能ですし、費用対効果の面でも見合いません。限界や制約を意識しつつ、その中で効果的に問題を解決していこうというのがこの手法のエッセンスです。
このやり方は適切に用いれば相変わらず効果的ですし、マスターしておきたい手法です。一方で、近年ではビッグデータや最新のITを活用した新しいタイプの問題解決方法も現れています。それがテクノベート・シンキングです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら