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半導体業界で光る「ソシオネクスト」の独自性 富士通とパナソニックの部門統合で誕生

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国内では唯一、先端半導体を手がける。

TSMCのシリコンウェーハ
(写真:TSMC)

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ビジネスモデルを紹介する本や記事は数あれど、体系的に分析した事例はほとんどない。
『週刊東洋経済』2月24日 特大号の特集は「もうけの仕組み 2024年版」だ。四季報記者がユニークなビジネスモデルの会社を解説するとともに、上場企業400社を独自分析した。
週刊東洋経済 2024年2/24特大号(もうけの仕組み ─2024年版─)[雑誌]
『週刊東洋経済 2024年2/24特大号(もうけの仕組み ─2024年版─)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

パソコンやスマホ、自動車など多くのモノに不可欠な半導体。「半導体メーカー」と一口に言っても、業界にはさまざまなビジネスモデルの企業がある。

まず思い浮かべるのは、自社で全工程を一気通貫で手がける垂直統合モデルだろう。業界ではIDMと呼ばれ、どういった性能や機能の半導体を生み出すかの企画・設計から、製造までを自社内で完結させる。

米国のインテルや韓国のサムスン電子が代表的で、1990年代までは世界で主流だった。当時栄華を誇ったNECや日立製作所など日本メーカーもこのモデルを採用していた。

90年代以降は水平分業モデルが広がった。自社工場を持たずに企画・設計に特化し、実際の製造は工場運営の専門企業に任せる。最先端半導体を製造するための工場運営に莫大な設備投資が必要になり、1社のみではその資金を賄いきれなくなった結果だ。

圧倒的な存在のTSMC

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