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赤字の「マネーフォワード」市場で評価される強み 63億円の営業赤字でも時価総額は3000億円超

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急成長を計画している。

ノートパソコンとビジネスパーソン
SaaSは1つ導入されれば、追加導入や上位プランへの移行も容易だ(写真:PIXTA)

特集「もうけの仕組み 2024年版」の他の記事を読む

ビジネスモデルを紹介する本や記事は数あれど、体系的に分析した事例はほとんどない。
『週刊東洋経済』2月24日 特大号の特集は「もうけの仕組み 2024年版」だ。四季報記者がユニークなビジネスモデルの会社を解説するとともに、上場企業400社を独自分析した。
週刊東洋経済 2024年2/24特大号(もうけの仕組み ─2024年版─)[雑誌]
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「2028年度に売上高1000億円超、EBITDA(利払い前・税引き前・償却前利益)で300億円の黒字を目指す」

会計など間接業務向けソフトを手がけるマネーフォワードの辻庸介社長は、1月に開いた23年11月期決算の説明会の冒頭でそう宣言した。足元の売上高は303億円、営業損益は63億円の赤字。5年後とはいえ、急成長を計画しているのは間違いない。

ソフトウェアの中でも、売り切りやライセンス販売ではなく、継続して使うクラウドベースのSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)が注目を浴びている。マネーフォワードや同業のフリー、交通費精算システム「楽楽精算」を手がけるラクス、営業支援DXのSansanなどが有名だ。

独特のビジネスモデルが高い評価

各社の売上高は200億~300億円程度。赤字企業が多く、収益性も高くない。しかし、時価総額はラクスの4000億円超を筆頭にいずれも1000億円を軽く超える。

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