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三越伊勢丹&J.フロント「脱・小売り依存」の岐路 伊勢丹新宿本店の売上高はバブル期を超えたが……

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大手であっても従来のモデルでは稼ぎづらくなっている。

伊勢丹新宿本店の外観
伊勢丹新宿本店は店舗売り上げのほか、外商も好調だ(撮影:尾形文繁)

特集「もうけの仕組み 2024年版」の他の記事を読む

ビジネスモデルを紹介する本や記事は数あれど、体系的に分析した事例はほとんどない。
『週刊東洋経済』2月24日 特大号の特集は「もうけの仕組み 2024年版」だ。四季報記者がユニークなビジネスモデルの会社を解説するとともに、上場企業400社を独自分析した。
週刊東洋経済 2024年2/24特大号(もうけの仕組み ─2024年版─)[雑誌]
『週刊東洋経済 2024年2/24特大号(もうけの仕組み ─2024年版─)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

百貨店|三越伊勢丹やJ.フロント 脱「小売り依存」の岐路

国内百貨店の頂点に君臨する伊勢丹新宿本店の売上高がバブル期超え──。

同店の前2023年3月期の総額売上高が3276億円となり、過去最高を更新した。勢いは今24年3月期も衰えておらず、今期は3727億円とさらに上積みされる見込みだ。まさに、コロナ禍で沈んだ百貨店業界の復活の象徴といえる。

百貨店は、商品を仕入れて店頭で販売する流通小売りモデルの先駆けである。「対面販売」や「現金販売」など、現在の小売業の基本的な仕組みをつくったのは呉服屋を発祥とする百貨店だ。昨今の好業績も、海外の高級ブランド品や時計・宝飾品といった高額商品の販売が牽引している。

百貨店は自社で仕入れて在庫を抱える一般的な販売方法が一部あるものの、現在では「消化仕入れ」と呼ばれる特殊な取引形態が主流だ。この形態では、商品が売れるまでは出店ブランド側が在庫を抱え、販売と同時に百貨店側が仕入れと売り上げを計上する。つまり、百貨店側は在庫リスクを負わずに商品を売り場に陳列できるというわけだ。

消化仕入れは、多種多様な商品をそろえたい百貨店に好都合であるだけでなく、ブランドとしても集客力のある百貨店に出店できるのは大きなメリットだった。

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