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アパレル世界大手「ユニクロ」と「ZARA」の違い 同じSPAモデルなのに在庫回転率に2倍の差

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似て非なるSPA両雄。

ファーストリテイリングが展開する「ユニクロ」(撮影:今 祥雄)

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ビジネスモデルを紹介する本や記事は数あれど、体系的に分析した事例はほとんどない。
『週刊東洋経済』2月24日 特大号の特集は「もうけの仕組み 2024年版」だ。四季報記者がユニークなビジネスモデルの会社を解説するとともに、上場企業400社を独自分析した。
週刊東洋経済 2024年2/24特大号(もうけの仕組み ─2024年版─)[雑誌]
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衣服を作り、消費者へと流通させるアパレル産業。素材や生産、企画など各工程を専門会社が担う水平分業の典型例だった。だが近年、商品企画から製造、販売まで一貫して自社で担う垂直統合型の「SPA(製造小売業)」がすっかり浸透している。

水平分業の場合、各工程で専門会社のマージンが必要で、仕入れ中心のアパレル企業は薄利多売になりやすい。

一方、工程をほぼ内製化して中間マージンを削減できるSPAは高い粗利益率を確保できる。加えて、自社管理する範囲が広いため、短期間で顧客ニーズを現場に細かく反映させることが可能になる。

ただ、同じSPAでも商品の特性によって、もうけの仕組みは微妙に異なる。

ファストファッション「ZARA」などを展開するアパレル世界首位のインディテックス(スペイン)は、SPAモデルの代表的な企業だ。ファストファッションとは、最新トレンドを盛り込みつつ低価格に抑えた衣料品を意味する。トレンドを素早く反映させるために、同社では企画開始から最短2週間で商品が店頭で販売されるという。

対極に位置するユニクロ

一方、ファストファッションの対極に位置するのが、世界3位のファーストリテイリングが展開する「ユニクロ」が得意とするベーシック衣料だ。流行にとらわれず、定番品を大ロットで生産・販売し、製造原価を抑えている。

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