金にならない部門も重視するホテル。安いセットに顧客を誘導するマクドナルド。
ビジネスモデルを紹介する本や記事は数あれど、体系的に分析した事例はほとんどない。
『週刊東洋経済』2月24日 特大号の特集は「もうけの仕組み 2024年版」だ。四季報記者がユニークなビジネスモデルの会社を解説するとともに、上場企業400社を独自分析した。
ホテル|金にならない部門も重要 グランドホテルの稼ぎ方
帝国ホテル、ホテルオークラ、ニュー・オータニの御三家に代表される日本の「グランドホテル」。宿泊だけではなく、企業の宴会や婚礼なども取り扱う、大規模ホテルの呼称である。3つの異なる事業を持っていることが特徴だ。
まず稼ぎ頭は宿泊部門だ。販売に当たってかかる経費は旅行代理店へ支払う手数料とリネン交換や清掃の費用程度。客室によっては粗利益率が9割近くに達する。
売り上げのボリュームがいちばん大きいのが、宴会だ。宴会は企業が行う一般宴会と婚礼に分かれる。宴会では、企業の立食パーティーは人件費などが少なく利益率が高い。婚礼は衣装やメイクアップなど外注費用がかさみ、口コミサイトへの広告なども必要でもうけは少ない。だが生涯顧客獲得のチャンスのため、各ホテルは集客に余念がない。
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