アイスホールスイミングのできるサウナ施設において、サウナから興奮状態で水際へ急ぎ、雄叫びをあげて入水する人は(観光客以外には)まったくいない。
日本人のように「水風呂で雄叫びをあげる人」はいない
誰もが、落ち着きを払って無言で湖へと歩いてゆき、なんのためらいもなく、一切の奇声もあげることなく、淡々と足からゆっくり入水する。
そして、じっと身をかがめてしばし深呼吸し、あるいはゆっくり手足をストロークさせ、まるで禅僧のように穏やかに沐浴を楽しむのだ。
フィンランド人流の寒中水泳は、スリルやエンタメとは対極的な、むしろメディテーション目的に近いレジャーなのだ。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら