
今回は、ちょっと値段の高い「高カカオ(ハイカカオ)チョコレート」について考えてみたいと思います(写真:Kana Design Image/PIXTA)
70万部の大ベストセラー『食品の裏側』の著者、安部司氏が開発したレシピ集『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん ベスト102レシピ』が9刷7万部を突破し、話題を呼んでいる。
『食品の裏側』発売後、全国の読者から受けた「何を食べればいいのか?」という質問に対する答えとして、安部氏が自ら15年かけて開発した膨大なレシピノートの中から、「簡単に時短に作れるレシピ」を厳選した1冊だ。
いまなお食品添加物の現状や食生活の危機をメディア等で訴え続けている安部氏が「平気で『高級チョコレート』を買う人が知らない超残念な真実」について語る。
高カカオチョコレートには「落とし穴」も存在する
近年、高級チョコレートが人気を集めています。有名店・専門店のトリュフなどもあるのですが、今回はスーパーでも買えて、ちょっと値段の高い「高カカオ(ハイカカオ)チョコレート」について考えてみたいと思います。
というのも、昨今、「高カカオ(ハイカカオ)チョコレートが健康にいい」として大きな注目を集めているからです。
健康にいいとされる根拠はチョコレートの成分・カカオに含まれる「カカオポリフェノール」。
高血圧や動脈硬化を予防して「心臓病のリスク」を下げる、「腸内環境を整える」などの健康増進効果があるとされているのです。
また糖質の吸収を抑える作用、中性脂肪を抑える作用もあるとされ、ダイエット効果も期待できるともいわれているそうです。
こうした高カカオのメリットを裏付ける研究や論文も世界中でたくさん出されています。
この「カカオポリフェノール」を含むカカオが高配合されているのが「高カカオ(ハイカカオ)チョコレート」です。
カカオ配合の規定はありませんが、一般的なチョコレートが20~30%程度なのに対し、60~70%以上含まれるものが「高カカオチョコレート」と呼ばれているようです。
しかしこの高カカオチョコレート、本当に体にいいのでしょうか? そこにはメリットばかりではなく「落とし穴」も存在すると私は考えています。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事