ラヤンティ氏は、寒中水泳の冷刺激は、私たちを現代生活のストレスからしばし遠ざけ、手頃にリフレッシュやリラックス効果を与えてくれると強調する。
爽快感が病みつきになる
さらに寒中水泳は、一度成功体験を得て自己効力感がつくと、その爽快感が病みつきになって、定期的に通い始めるリピーターが多いのだという。
フィンランドでは、その「健全な中毒性」に着目し、薬物依存者の解毒治療ステップとして寒中水泳セラピーが活用される事例もあるそうだ。
最初に始めるきっかけは、友人の誘いのほか、近年はソーシャルメディアの影響も大きい。
実際に取り組む人たちの声や映像に触れる機会が増え、サウナ浴のついでなら私もできるかも……と、興味を持つ人が急速に増えたのだ。
とはいえ未体験者からすれば、そもそも「奇天烈な行為」になぜ人が癒やされるのか、理解に苦しむかもしれない。
だが、実際にフィンランド人がアイスホールへ入水する様子を目の当たりにすれば、そのヒントが得られるだろう。
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