
──郵便局員による不適切販売の実態を暴きました。きっかけは何だったのでしょう。
2018年のかもめ〜る(日本郵便が販売した暑中見舞い用のはがき)に関する記事が最初だった。郵便局員に過剰な販売ノルマが課され、自腹ではがきを購入して金券ショップで換金する局員もいた。
その後、かんぽ生命保険の保険販売で保険料を二重に支払わせるなど、おかしな契約が数多く存在していることもわかった。
──自腹契約など普通では考えられない事態も起きていました。
ノルマを達成できなかった人が懲罰研修のような場に呼ばれて土下座しろと言われたり、離れて暮らす家族の生活を見守る「みまもりサービス」では、局員が同居する自身の家族を見守り対象にする自腹契約が行われたりと、おかしなことが当たり前になっていた。
みまもりサービスでは、ノルマに比例するように局員による契約が増えていき、会社側は無意味な自腹契約を疑ってもよかったはずだが、数字が上がるならいいという感じだったのだろう。
──会社側は記事の指摘に対してどのように反応しましたか。
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