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「日本に“影の総理”がいるって知ってた?」
いきなり、先輩記者が言った。
「全特会長っていってさ」
ゼントク? 何だ、そりゃ?
「町の郵便局ってあるじゃん」
はいはい、切手売ってるやつね。
「そう。ああいう郵便局の局長が集まってる組織だよ。その親玉って、すげー権力があるんだよ」
うーむ、あんなの、零細商店にしか見えんが……。
「なんせ、1000億円も裏金があってさ。裏で政治を動かしてんだよ」
マジか。私は動揺した。
「しかも国家公務員だから、いい給料で一生楽に暮らせる」
ああ、そういうことなのか。私は、心の中で妙に納得していた。
郵便局長は何もしない人?
それは幼い頃の記憶である。
まだ小学生だった私は、祖父からこう言い聞かせられていた。
「信ちゃん、そんなに勉強が嫌いなら、郵便局長になりなさい」
は?
「お爺(じい)ちゃんが郵便局を建ててあげるから、局長をやればいい」
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