そうした就活環境の中で3位に入った三菱地所は、20校(52人)から採用。採用が多いのは、慶應義塾大10人、早稲田大9人、一橋大6人、京都大5人など。三菱地所以外の大手不動産は東京建物(11位)、東急不動産(24位)などが上位にランクイン。
商社では4位に三井物産が入っている。26校(114人)から採用があり、採用が多いのは慶應義塾大28人、東京大24人、早稲田大14人、京都大12人など。三井物産を除く5大商社は、住友商事(7位)、三菱商事(10位)、伊藤忠商事(13位)、丸紅(22位)となっている。
ランキング5位は医療従事者対象の医療ポータルサイトを運営するエムスリー。続く6位はグーグルと、IT関連企業が並ぶ。
8位は日本政策投資銀行。同じ金融のメガバンクの順位を見ると、三菱UFJ銀行38位、三井住友銀行44位、みずほFG71位となっている。採用数が多く大学の難易幅が大きいため比較的順位は低いが、入社難易度が最も低いみずほFGでも入社難易度は60.7。東北大(60.7)の大学難易度と同じで入行のハードルは高い。
業種別の入社難易度ランキング
業種別に見ると、入社が最も難しいのは不動産。2位の広告は、15位博報堂/博報堂DYメディアパートナーズと27位電通が企業別ランキングの上位に入り順位を押し上げている。3位に入った放送を含めたこの上位3業種は、大学生の人気が高い上に採用数が少ないので入社難易度が変動しやすい。そのため、毎年のように順位を入れ替えながら上位を争っている。
4位の医薬品は年々順位を上げている。コロナ禍を境にワクチンや治療薬が注目されるようになり、難関大薬学部からの就職希望者が増えたことが一因と見られる。
大手有名企業が多くありながら業種別の難易度が低いのは、17位の電気機器・電子や20位の機械・機器。採用数が多く、難関大から一般的な大学まで、採用大学の難易度の幅が大きいことが要因だ。例えば、電気機器・電子で最上位のソニーグループ(53位)は、最難関の東京大から難易度50以下の大学まで採用している。電力も各電力会社の地元の一般的な大学から採用しているため、19位と意外に順位が低い。
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