「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200 コンサル、商社、不動産…上位企業はどこか

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(写真:crossroad/PIXTA)

大手企業を中心に初任給の引き上げが相次いでいる。背景には深刻な人手不足があり、結果として大学生の就職活動で売り手市場が続いているのだ。厚生労働省と文部科学省が共同で取りまとめた2024年3月卒の大学生の就職率は98.1%の高率で、調査開始以降では過去最高の数値となった。

ただし、この調査は対象となる大学が国公立大24校、私立大38校と少ないうえに、就職希望者数を分母として集計している。つまり、フリーターや家事手伝い、資格取得のために浪人する場合など、正規での就職を希望しない学生は計算から除外されているのだ。そこで、より実態に近い数値として、「実就職率(就職者数÷《卒業生数−大学院進学者数》×100で算出)」も見てみよう。

大学通信が医学部と歯学部の単科大学を除くすべての大学を対象に行った就職状況調査によると、大学生の実就職率は2020年3月卒の88.7%から、コロナ禍が本格化した2021年3月卒は85.3%に急落した。そこから徐々に上昇し、2024年3月卒は88.7%と、コロナ禍前の水準にまで回復してきている。

企業ごとの「入社難易度」を算出

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就職すること自体は難しくなくなってきているが、多くの大学生が入社を希望するのは、大手企業や有名企業だ。安定性の高さや社内教育体制の充実などに加え、冒頭に述べたように給与面の引き上げが続き、中小企業との差が拡大しているからだ。

リクルートワークス研究所の調べによると、すべての企業を対象とした2024年卒の求人倍率が1.71倍なのに対し、従業員規模5000人以上の大企業に限定した求人倍率は0.41倍しかない。こういった人気企業では人手不足の中でも採用する人材の質を下げることはせず、優秀な学生同士で厳しい競争が行われている。

では、特に入社するのが難しい企業とはどこなのだろうか。大学卒業時の企業別就職者数と、大学入学時の入試難易度を組み合わせ、企業ごとの「入社難易度」を算出し、入社のハードルを可視化してみよう。

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