今回の記事では、フィードバックの仕方の変化から、「上司/部下」が「発信側/受け取る側」として、どんなアップデートが必要かを解説します。
期末に向けて、何かと面談やフィードバックの多いこの時期に、一緒に学んでいきましょう。
「陰湿化」している現代のフィードバック
誤解を恐れず言うと、現代は本名も顔を出さず匿名で意見を言えることから、攻撃的な意見も増えてきていると感じています。
もちろん今までブラックボックスになってしまっていた問題が明るみに出ることで、解決や改善に向かう好事例もたくさんあります。
が、一方で、フィードバックをする側としては厳しいことを言わないといけない場面や、より高いレベルを求めないといけない場面でも、切り取られ方や受け取られ方によって、関係性が「炎上」してしまうことがあります。
そんなリスクもあり、正直なフィードバックをしづらい時代ともいえます。
これを読んでいる方の中でも、「部下に指摘するくらいなら、もう自分でやってしまおう」と一度や二度は考えたことのある上司の方がいるのではないでしょうか。
SNSの存在や時代の流れの後押しもあり、いわゆる「Z世代」というのは、他の世代が通過儀礼のように経験してきた「部活の顧問の先生の暴力」も通っておらず、他の世代と比べて最も理不尽が少ない世代であると私は感じています。
これはとても素晴らしいことではあるのですが、正直まだまだ世の中には理不尽が存在し、自分の意見や考えが通らないことは多々あります。
ただいきなり社会に出てもこの現実が受け入れづらく、関係性の無意味な炎上が生まれやすくなっています。
このような時代の背景により、双方悪意がなくとも、フィードバックをする側は指摘がしづらく、受ける側も正しく受け取りにくい「歪み」が生じています。
その歪みにより、フィードバックをする側は、「直接的なフィードバック」や「明確なダメ出し」を避けるようになってきました。
また中には、パワハラになる強い指導ができなくなったため、部下に対する嫌味をフィードバックの中に巧妙に入れている、言語道断なケースも見受けられます。
そんな中で生まれてしまっているのが、「陰湿なフィードバック」です。
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