上司も部下も最低限の事しかしない組織の救い方 『7つの習慣』著者コヴィー博士も絶賛の手法

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小
疲れきった男性と女性5人
職場から疲弊感が消えない原因はどこにあるのでしょうか(写真:buritora/PIXTA)
自分が決めたわけでもない目標の達成を求められる。上で決まったことに異議を唱えないようプレッシャーをかけられる。会社でそんな経験をして、嫌な思いをしたことはないだろうか。
そんなことをしていると、いずれ誰もが最低限のことしかしなくなると警鐘を鳴らすのが米海軍の原子力潜水艦「サンタフェ」の元艦長、マルケ氏だ。
マルケ氏は、職場での言い方に配慮することで、上司と部下の分断を乗り越えられると主張する。分断を乗り越え、幸せな職場を作るためのコツを、マルケ氏の近著『最後は言い方』より紹介しよう。

上司がよく使う「強要」の言葉とは

あなたは上司から、次のような言葉をかけられたことはないだろうか。

あるいは、上司として、こんな言葉を発したことはないだろうか。

最後は言い方: これだけでチームが活きる究極のスキル
『最後は言い方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

「これは君にやってもらわないと」
 「今月もノルマをこなそう」
 「みんなそれでいいな」
 「上で決まったことには逆らえない」
 「私はいつもこのやり方でやってきた」
 「われわれに方向転換はありえない」
 「おいおい。わかってないな」

これを見て、どう思うだろうか。よくある言い回しじゃないかと思う人もいるだろうし、何となく嫌な感じを受ける人もいるだろう。

私は、これらの言葉には、上司による暗黙の強要や、議論封じが含まれていると思う。

●自分がやると決めたわけでもないことをやるように言われる。
 ●自分が決めたわけでもない目標の達成を示される。
 ●決まったことに異議を唱えないようプレッシャーをかけられる。
 ●自分の考え方まで否定される。

残念ながら、現代の職場には、まだそんな状況があふれている

次ページなぜ上司による強要はなくならないのか
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
【資生堂の研究者】ファンデーションの研究開発の現場に密着
【資生堂の研究者】ファンデーションの研究開発の現場に密着
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT