上司も部下も最低限の事しかしない組織の救い方 『7つの習慣』著者コヴィー博士も絶賛の手法

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仕事とはそういうものだろう、と言う人もいるかもしれない。しかし、自分の判断が尊重されない環境でも熱心に働き続けられるという人は、どれだけいるだろうか。

また、確かに強要めいた含みがあるなと思っていただいたとして、ではあなたが上司やリーダーになったら、このような言い方をせずに、部下に動いてもらうことはできるだろうか

あなたは、チームを導くための、より効果的な言い方を知っているだろうか。

強要が行われる根本理由とは

誰しも、仕事とはいえ、強要などしたくないし、されたくない、というのが本音だろう。もちろん私もそうだ。しかし、仕事をしていると、必然的にそうなってしまうことがある。

なぜそうなるかというと、上司は考えて判断する人、部下は決まったことを実行する人というように、役割を分担しているからだ。

この分担は、経営側が判断し、現場がそれを忠実に実行するという、産業革命期に端を発するやり方だ。この構造そのものを変えない限り、他人に何かを強要する必要に迫られてしまうのが現代の職場なのだ。

この古いやり方は、私たちの身体に染みついている。

これまでの時代には、最適だったのかもしれない。しかし、これからも同じやり方を続けていては、圧倒的なパフォーマンスを実現して不確実な時代を生き抜く、といったことはできない。

ビジネスを取り巻く状況は刻々と変わっていく。

そんななか、上司(判断する人)と部下(実行する人)を分断してしまうと、どちらも主体的に仕事に取り組む機会を奪われてしまう。そして役割に同化して上司への、あるいは部下への配慮をなくし、いずれ最低限のことしかしなくなる。

そんな状況に陥ったチームや組織を救い出すには、どうすればいいのだろうか。特別なことは必要ない。ただ、コミュニケーションの際の言い方を変えればいいのだ。

言い方を変えるとメンバーの行動が変わり、パフォーマンスも大きく改善していく。

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