*この対談の2回目:AI時代「子どもが不登校でも"問題"ない」本当の訳
*この対談の3回目:日本の会社員が「世界中から嫌われる」納得の理由
ネイティブ同士は「なあなあ」「ふわっと」なりやすい
孫:日本は特に同調圧力を感じ取りやすいと思います。
相手を慮って、気を遣い合って……というのは決して悪いことではないけれど、気を遣いすぎた結果、「既存の範疇外のことをしたらまずい」という空気があるんですよね。
つんく♂:たしかに、何をするにも周りを見てから、ですよね。
孫:日本で仕事をしていると、基本的に日本人とばかり会って、日本語でやりとりしますよね。
ネイティブ同士の世界にいると、みなまで言わなくても「いつもの感じでさ。うまくやろうよ」「わかりました。うまくやりますわ」みたいに進むでしょう。
つんく♂:いわゆる「なあなあ」の世界ですね。
孫:外国人がいたら「うまくやりましょうってどういうことですか?」と聞かれますから、きちんと説明しなきゃいけないですよね。
ネイティブ同士の世界だと、ふわっと進んでやりやすい面もあるでしょうが、いざうまくいかないときに、なぜうまくいかないのか、どこを変えたらいいのかが見えないんです。
だから、うまくいかなくても「よくわかんないっすねー」みたいに相変わらずふわっとして、結局、停滞してしまうんですよね。