お笑い芸人を辞めたその後、私が人事コンサルタントとして260社以上の会社組織を見てきた中でも、やはり「感じのいい」リーダーがいる組織は、良い関係性を生み、ビジネスでも結果を出しています。
では、「感じの良さ」が生まれる「心地よいコミュニケーション」とは、具体的にどんなことなのでしょうか。
関係開始の会話は「質問から」が定石
コミュニケーションには大きく分けると「発信」と「受信」しかありません。
このようなコミュニケーションの話になると、「どう話すか」「どう魅力を知ってもらうか」の発信の部分にフォーカスされがちなように感じます。
一億総発信者時代になり、誰でも一晩にしてインフルエンサーになれてしまう時代です、発信の大切さはこれからもより勢いを増していくでしょう。
もちろん、ビジネスシーンにおいても、しっかり自分の考えや想いを発信していくことは大切ですが、「感じの良さ」については逆です。
「どう受信するか、その姿勢をどう相手に見せていくか」が、まず大切であると考えています。
これは私の直感や経験則だけではなく、コミュニケーションの重要な理論のひとつである「返報性の法則」というものに当てはめて考えています。
この理論を端的に説明すると、「他人から何かをもらうとお返ししたくなる心理作用が働くことであり、感情は伝播する(してしまう)」という理論です。
例えば、自分が悪意を持っていたり嫌悪感を持ったまま、無理にコミュニケーションをとってしまうと、相手に感情が伝播してしまい良好な関係性が築けないなどです。(敵意の返報性)
逆に言えば、自分がポジティブな興味や関心を持って他人と接すると、そのポジティブや感情が伝播し、良好な関係が築きやすいとも言われています。(好意の返報性)
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