「筋トレで挫折する人」が無意識にやる「悪習慣」 「30秒スクワット」で今年こそ運動不足を解消

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ところが、です。一念発起はしたものの、「今日は仕事が多くて帰りが遅くなったから、スポーツクラブに行く時間がない」などと言い訳をして、足が遠のきがちに。

リハビリのために運動を勧めた患者さんからもよく、「仕事や家事が忙しくて、運動の時間がなかなか取れない」という声を聞きます。

毎日運動できない原因は「ハードルの高さ」

なんとかならないか……。言い訳の原因がどこにあるのか考えたところ、私が毎日運動できないのは「運動のハードルが高い」ということでした。

それまでは、スポーツクラブに行かないと運動をした日としてカウントしていませんでした。でも、仕事の合間を縫って、スポーツクラブに行って、着替えて、トレーニングをして、また着替えて、帰宅して……。どうしても、おっくうに感じてしまいます。

そこで、「運動をした日」の基準を低くしてみたのです。「短時間でもOK、1日1回でも体を動かせば、その日は運動をした」とし、スポーツクラブに行けない日は、自宅でスクワットを行い、毎日続けることを目標にしました。

すると、どうでしょうか、徐々に運動が生活のなかに定着してきて、体形も変わってきて、もっと運動をしたいと思うようになったのです。

さて、②「絶対に休んではいけない」とまじめに実践する人も挫折しやすい、というのは意外かもしれませんね。でも実は、言い訳をする人よりも、まじめなタイプのほうが挫折の可能性は高いといえます。

トレーナーとして指導をしていると、「絶対に休んではいけない」と、トレーニングをなかば義務的に行っている方に出会うことがあります。まじめなのはいいことですが、こういう方ほどそれが何らかの理由で途絶えたときに一気に挫折するということを何度も見てきました。

知っておいていただきたいのは、筋トレを数日休んだからといって、今までの努力が水の泡になるなんてことはありえません。どうしても体がつらくて休みたいというときには無理せず休んでください。

運動は、楽しくなければ続きません。「キツいときは無理をしない」という心がけも、習慣化するうえでとても大切なことです。

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