【嫌われる「家族内の話し方」④】相手の話に全然共感しない
「今日ね、お友達の○○ちゃんとケンカしちゃったの。その前の日に公園で遊ぶ約束をしてたのに、忘れてて来なかったんだよ。だから『もう〇〇ちゃんとは遊ばない!』って言ったらケンカになっちゃったの」
「そんなの、ちょっと忘れちゃっただけだろう。そんなことでケンカしてはいけないよ。こっちからごめんなさいと謝るんだよ」
パパとすれば、良かれと思ってアドバイスしているのでしょうが、娘さんがお友達と遊びたかった気持ち、ケンカして悲しかった気持ちに寄り添ってあげていません。
アドバイスをするのはもちろんいいのですが、まずは「そうか、それはイヤだったね」「ケンカして悲しかったんだね」と、共感してあげることが必要ではないでしょうか。
それだけで、お子さんもずいぶん気持ちが落ち着くはずです。
【嫌われる「家族内の話し方」⑤】とにかく「愚痴」「不満」が多い
「今日は参ったよ、また部下の○○がミスってさ。結局俺がクライアントに謝りに行ったんだよ」
「△△部長がまた仕事を俺に押し付けてきたんだ。俺ばっかり仕事が多くてさ。あの人も完全に俺に甘えているよ」
不満や愚痴は誰にでもあるものだと思います。私だって仕事のストレスがたまると家族の前で愚痴をこぼしてしまうこともあります。
でも、これも程度問題。
「口を開けば愚痴ばかり」「帰るなり愚痴のオンパレード」では、それを聞かされる家族も疲れてしまいますよね。
愚痴や不満はパッと短く言って終わらせるぐらいがちょうどいいですよね。
「ちょっとの気づかい」が家族を和やかにする
以上、「嫌われる家族内の話し方」を挙げてみました。こうしてみると、本当にちょっとした気づかいの問題ともいえます。
仕事が大変で家族にまで気を使いたくないと思う人もいるでしょう。でも「ほんのちょっとの気づかい」が家族を笑顔にするのではないでしょうか。
私の著書『たった1日で声まで良くなる 話し方の教科書』ではコミュニケーションを高める会話術についても詳しく述べていますので、興味のある人はぜひ参考にしてみてくださいね。
家族の会話が増える年末年始、「嫌われる発言」をなくして、みなさんが和やかに過ごされることを願っています。
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うおずみ りえ / Rie Uozumi
フリーアナウンサー。元日本テレビアナウンサー。ボイス・スピーチデザイナー。大阪府生まれ、広島県育ち。1995年、慶応義塾大学卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。報道、バラエティー、情報番組などジャンルを問わず幅広く活躍。代表作に『所さんの目がテン!』『ジパングあさ6』(司会)、『京都心の都へ』(ナレーション)などがある。2004年に独立し、フリーアナウンサーとして芸能活動をスタート。これまでおよそ500本の作品に携わる。とくに各界で成功を収めた人物を追うドキュメンタリー番組『ソロモン流』(テレビ東京系列)では放送開始から10年間ナレーターをつとめた。各局のテレビ番組、CMのナレーションも数多く担当し、その温かく、心に響く語り口には多くのファンがいる。また、およそ30年にわたるアナウンスメント技術を活かした「魚住式スピーチメソッド」を確立し、現在はボイスデザイナー・スピーチデザイナーとしても活躍中。声の質を改善し、上がり症を軽減し、相手の心に響く「音声表現」を教える独自のレッスン法が口コミで広がり、「説得力のある話し方が身につく」と営業マン、弁護士、医師、会社経営者など、男女問わず、さまざまな職種の生徒が通う人気レッスンとなる。現在は、定期的に10~15人を募集し、スクールでグループレッスンを行っている。魚住式スピーチメソッド
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