「英語は若い人に」と逃げる上司、様子見の若手。日本企業を沈ませる「成長なき停滞」の残酷な末路

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昼寝する上司のイメージ
日本企業は「学び」に対して真剣さを欠いていると筆者は指摘します(写真:Yoon Ho/PIXTA)
「グローバル対応は若手に任せている」「学びは会社が用意するもの」。上層部は変化から距離を取り、若手は様子見を決め込む。その結果、生まれるのは“成長なき停滞”です。本稿では、『ニュー・エリート論』から一部抜粋のうえ、「成長なき停滞」に陥る組織の構造と、学びを資産に変える人・変えられない人の決定的な差を描き出します。

逃げる上層部、様子見をする若手

日本企業のComfort without Growth(成長なき停滞)という状況について、事例をもとに考えてみよう。管理職や役員クラスに組織のグローバル化について聞くと、「うちのグローバル化は若手と語学研修に任せてあるから」「自分はもう年だから、そういうのは若い人に任せればいい」という言葉が平然と返ってくることがある。

この言葉に象徴されるのは、英語力や異文化対応の問題ではなく、もっと根深い無自覚な思考停止だ。グローバル対応や英語など、自分が最も苦手なことに対して、関わらなくても済む仕組みを無意識に維持しようとする集団的バイアスである。

「自分が変わるより、若手を育てたほうが合理的だ」

「役職定年も近いし、いまさら苦労して英語や異文化対応を学ばなくてもいい」

「国際会議は通訳や翻訳ツールを使えばなんとかなる」

これらの言説は一見すると理にかなっているようだが、実際には自分の現在地を動かさないための非論理的な防衛本能だ。

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