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20歳以上の日本人の2人に1人は高血圧といわれています。放置した場合のリスクや、知っておきたい降圧薬の知識を解説します(写真:nonpii/PIXTA)
20歳以上の日本人の2人に1人は高血圧といわれているが、4割以上が治療を受けていない(日本高血圧学会『高血圧治療ガイドライン2019』)。自覚症状がないため放置しやすく、血圧を下げる薬を飲み続けることに抵抗がある人も少なくない。
治療前の人だけでなく、治療中の人も知っておきたい、放置した場合のリスクや薬の知識について、東京都健康長寿医療センターの鳥羽梓弓医師に聞いた。
高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれる。なぜなら自覚症状がないまま血管に負担がかかり続け、ある日突然、脳卒中や心筋梗塞など命に関わる病気を発症することがあるからだ。
高い人の心筋梗塞リスクは約8倍
正常血圧(上120mmHg/下80mmHg未満)を基準にすると、上が140~159mmHg、下が90~99mmHgの人は、脳心血管病(脳梗塞や脳出血、心筋梗塞など)を起こすリスクが約3倍、上が180mmHg以上、下が110mmHg以上の人は約8倍となる。
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