アラサーのための戦略的「人生相談」--自分を「客観視」するためのトレーニング法(その2)
だから「自分とは自分の行動のことである」と言えるわけです。「自分を把握する」ということは、自分の「行動決定要因」あるいは「行動規範」を把握するということにほかなりません。
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では、あなたの行動決定要因は何なのかな?
その時その時の個別の決定要因じゃなくて、「それらに共通する構造的な要因」が、「あなたという人格」、パーソナリティということになります。「自分の行動規範の構造」は何なのかということです。
いろんな把握の仕方が可能ですが、第一に留意しておくべきなのは、現代の先進国において、一般的に人の決定要因を構成するための情報のほとんどが、マスメディアによってもたらされているということです。
何を食べるかを決める際には、「空腹だ」という直接的な要因じゃなくて、「おいしいものを食べたい」というのが大きな決定要因になっていますね。人間にとって「食うという行為」は、ライオンが獲物を食うという行為とはまったく別なものです。
「生存するために必要なカロリーを摂取するために食う」ことが、ライオンの食うという行為の行動決定要因です。ライオンは「今日はトムソンガゼルを食う気分じゃないので、シマウマを食おうか」とは全然考えないし、「ガゼルの肉はうまい」と思って食っているわけではない。
自分が生きるためにその必要なカロリーを摂取しているだけで、選別なんかしていません。だから食事ではなくて、栄養摂取です。行動規範ではなく、本能で行動が決まります。