身内に甘い家康が「実力で重宝した」ある男の凄さ 京都所司代を19年にもわたって務めた実力者

✎ 1〜 ✎ 51 ✎ 52 ✎ 53 ✎ 54
拡大
縮小
どうする家康 大河ドラマ
家康が血縁ではなく、実力で重宝したある男とは?写真は江戸城跡(写真: taktak99 / PIXTA)
NHK大河ドラマ「どうする家康」の放送で注目を集めた「徳川家康」。長きにわたる戦乱の世に終止符を打って江戸幕府を開いた家康が、いかにして「天下人」までのぼりつめたのか。また、どのようにして盤石な政治体制を築いたのか。家康を取り巻く重要人物たちとの関係性をひもときながら「人間・徳川家康」に迫る連載『なぜ天下人になれた?「人間・徳川家康」の実像』(毎週日曜日配信)。今回は番外編として、身内に甘かった家康が、血縁ではなく実力で重宝したある男について紹介します。
著者フォローをすると、連載の新しい記事が公開されたときにお知らせメールが届きます。

「初代・京都所司代」は自分の身内に

豊臣家の影響力はまだ色濃いものの、関ヶ原の戦いに勝利したことで、実質的に武家のリーダーとなった家康。これから新しい組織をつくろうしたときに、どんな人事を行ったのだろうか。

「京都所司代」というポジションに注目すると、家康が重視した人間関係が見えてくる。

京都所司代とは、京都の監視と治安維持のために、もともと織田信長が置いた職名のこと。近畿8カ国の訴訟を処理するだけではなく、朝廷や西国大名を監視するという重要な役割も担っており、幕府の老中につぐ最重要役職とされていた。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT