「そういう場合は、自分にとってお金を使うところだと判断した方がいいと思います。私も一度食費を限界まで節約してみたんですけど、自分にとって食事は大切だったんだなと再認識したので、食費はそれなりにかけています」
もちろん、これは食費だけでなく、被服費や交際費、娯楽費など、いろんなケースに当てはまるだろう。自分の心地いい節約の基準を知り、自分なりのポイントを見極めていくことが継続の秘訣ということだ。
もう一つ継続のコツがある。それは家計簿だ。
「ちゃんと記録していると、貯金額が増えるなど、自分の推移というか成長が見られるので、それが嬉しくて私は続けられました。感情的な部分でも、小さいご褒美を自分に与え続けるっていうのがすごい大事だと思うんですね」
ライフシミュレーションでお金の危機感を視覚化
さらに、節約貯金の継続を強固なものにしたのが、ライフシミュレーション だという。自分の年齢、収入、ライフスタイルなどの情報を入れたら、生涯の収入や貯蓄額を予想してくれるサービスだ。ふゆこさんは26歳の時にやって、お金への危機感を明確に持ったという。
「ネットで無料でできるので、皆さん検索してやってみたらいいと思います。それまで、ただぼんやりと将来への不安があって、貯金しておいた方がいいんだろうなと思っていたのが、明確に数値やデータで視覚化されました」
もし将来子どもを持つ場合の養育費、老後に必要な資産、家や車の費用……、今後の人生で起こることへの具体的な予算感をつかめて、現実に直面することができた。
「わたしがぼんやり思い描いていた理想の生活って、このままでは実現しないんだ……と気づきました。そこか『このままではダメだ。できることはなんでもやって未来を変えよう!』と自分で責任を持って、自分の人生を変えていこうというスイッチが入ったのです」
現実を知ること、それは自分の人生を変えるのだという揺るぎない決意へとつながった。(構成:横田ちえ)
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